転職エージェント、地方の求人が少ないと感じるのはなぜ？

転職エージェントで、地方の求人紹介が少ないと感じるのはなぜか？

転職エージェントを利用したものの、思ったよりも地方の求人紹介が少ないと感じる理由、それはもちろんながら、その地方に関する求人情報の取り扱いが少ない転職エージェントだからです。基本的に転職エージェントは東京、大阪、名古屋などの都市圏で拠点展開しているのが一般的で、拠点があるエリアの求人情報についてはある程度のボリュームで取り扱っているのが一般的です。

しかしながら、自社の拠点がないエリア、地域の場合は、求人情報の取り扱いも手薄になりがちです。転職エージェントの場合、人材採用を望む企業からの問合せによって求人情報を取り扱うケースと、自ら企業に電話営業、訪問営業などのアプローチを行なって、求人情報を開拓する、取り扱うケースの2パターンがありますが、拠点がないエリア、地域の場合は企業からの問合せも少なく、自ら求人情報の開拓を進めるケースもあまり多くはありません。

ただし、転職エージェントによって取り扱いボリュームの状況は異なる

とはいえ、転職エージェントごとに取り扱う求人情報のボリュームに「差」があります。全国に拠点を持つ大手の転職エージェントの場合、地方の企業からの認知度も高く、採用に関する問合せがあったり、自ら求人開拓を積極的に行うケースもあり、地方で知られる優良企業などの情報は取り扱っているケースもあります。

一方で、例えば東京にしか拠点を持たない転職エージェントの場合、基本的に地方の求人情報の取り扱いは前述の大手転職エージェントより少なくなりがちです。これは転職エージェントの経営方針にもよりますが、バラバラ、ポツポツと地方の求人情報を扱ったとしても、その地方への転職を望む求職者の数も少なく、企業への人材の紹介が実質的に発生せず、仕事としての成果が出づらいために、東京に拠点を持つのであれば、東京の企業の紹介に集中する、いわば選択と集中という経営方針を取っているエージェントが多いためです。

なぜ転職エージェントはもっと地方の求人の取り扱いを増やさないのか？

地方へのUターン転職、地元での転職を望む方であれば、こういった疑問、要望もあるのではないかと思います。この点について、転職エージェントは大まかに以下のように考えています。

【1】 企業の本社が多く集積する場所を優先したい（ビジネスの都合もあり）
【2】 地方には成功報酬を支払える企業の数があまり多くない（都市圏と比較して）
【3】 一方で転職エージェントに対して望む採用イメージのハードルは結構高い
【4】 地方の企業へUターンしたい人たちの総数、ボリュームがあまり多くない
【5】 結果的に地方に拠点を開設したとしても赤字経営などのリスクが出てくる

地方へのUターン、地元求人の情報を多く知るには情報収集力が重要になる

もし地方へのUターン転職や、地元求人をできるだけ多く知りたい、見つけたいという場合には、自ら積極的に様々な求人サイト、転職エージェント、時には地方自治体のUターン情報、さらにはハローワークなどの情報を複数使いこなす事が重要になります。

求人サイトの中にも、大手企業の情報に強い転職サイトもあれば、ベンチャー企業に強い転職サイト、または特定のエリア、地域に強い求人サイトなどもあります。企業の人事担当者は全ての求人サイトに求人広告を出しているわけではありませんので、求職者側から様々な求人サイトをチェックして、見つけるという努力も必要になります。

更には各求人サイトでは毎週新着情報を更新しているのが一般的です。そのため、先週は良い求人がなかったけれど、今週は良い求人があったという可能性も出てきます。こういった可能性に備えるために、求人サイトへ会員登録を行なった際、希望するエリア、地域の新着情報をメールで受け取るなどのサイトの機能をきちんと使いこなし、情報収集をスムーズに進める事もチャンスを作るためのポイントになります。