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【入社か否か?】全てはオファーレター(採用通知書)をもらってから考えること

転職活動の中で最も大事なものの1つと言っても良いのが、オファーレター(採用通知書)。企業から正式に内定をもらったことを証明してくれる書類であり、転職する側の個人にとっては、実際に入社するか否かを考え、最終決断するにあたっての大切なものになります。今回はこのオファーレター(採用通知書)の重要性について解説していきたいと思います。

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オファーレター(採用通知書)ってそんなに大事なの?


結論から先に書くと、オファーレター(採用通知書)は転職する個人にとっては非常に大切なものです。オファーレター(採用通知書)とは、企業から内定を得たことを正式に証明する書類であり、逆を言うと、オファーレター(採用通知書)をもらっていない段階では、その企業から正式に内定をもらったとは考えない方が良いです。ある意味、企業と個人との転職を巡る「約束手形」のような書類であり、企業側から口頭で内定の意志を伝えられた場合は、次のステップとして企業の人事担当者にオファーレター(採用通知書)を作成してもらうことが必要となります。


尚、一般的な企業であれば、オファーレター(採用通知書)を作成することは当たり前でもありますので、オファーレター(採用通知書)を作成してくれない企業は、逆を言うと信頼できないということも言えると思います。また、オファーレター(採用通知書)の中身についてですが、一般的には内定が決まった職種や配属、ポジション(役職)、予定される待遇条件(理論上の年収)、入社予定日(仮)などが記載されます。それらを企業側が作成、発行し、内定者側に手渡すことによって、初めてお互い正式に、内定者であることを確認することになります。


オファーレター(採用通知書)がない段階で入社を決断するのは高リスク


企業からオファーレター(採用通知書)をもらっていない段階で、転職(入社)を決断するのは危険ですので避けるべきです。もしあなたが現職中の身であれば、当然今の勤務先に退職を願い出ることになります。一度退職を願い出れば、もう後には戻れなくなってしまいますので、その時に次の勤務先(転職先)に確実に入社できるように、次の勤務先(転職先)から直前になってハシゴを外されてしなわないように、事前にオファーレター(採用通知書)をもらっておく必要がある訳です。


またオファーレター(採用通知書)には、後々のトラブルを招かないように、お互いにきっちりと内定の条件を明示しておく、確認しておくという意味もあります。個人の側からすれば、待遇条件に関する記載の箇所、入社予定日に関する記載の箇所が最も気になる部分だと思います。企業の側からすると入社予定日の部分などはデリケートな問題になる箇所だと思います。記載されている待遇条件、入社予定日に、双方とも認識のズレはないか、事前に確認、合意した上で、実際に転職するか否かの最終決断を行うようにすべきです。


オファーレター(採用通知書)に記載される理論年収とは?


オファーレター(採用通知書)の中には「理論年収」という形で、待遇条件が記載される事が多くなっています。この理論年収とは、いわば「予想される年収」の事を指しており、その企業の給与体系を踏まえて、あなたへ支払うであろう手当なども加味して算出されるものとなっています。基本的には入社初年度の理論年収を算出することが多く、入社初年度にどのくらいの年収が見込まれるのか?を記載したものと思ってもらった方が良いと思います。


理論年収を巡って注意しておきたい点は、確実にその年収金額を保証するものではないということです。いわば「見込み」「予想値」であり、変動要因はあるということです。具体例の1つとしては「賞与(ボーナス)」です。その企業が業績連動型の賞与(ボーナス)体系である場合、期が終わらなければどのくらいの賞与(ボーナス)額になるかはわかりません。そのような場合は、前年の実績をもとに算出、提示することが多くなっています。また手当類についてもどの程度正確に反映しているか知っておくべきです。例えば通勤交通費。自分自身の想定されるリアルな通勤交通費の金額で試算されているのか、仮置きで一律3万円などで試算をしているのか、こちらも確認が必要でしょう。


オファーレター(採用通知書)をもらって、断ることも失礼ではない


ごくたまに、企業からオファーレター(採用通知書)をもらってから入社を辞退する、断るのはちょっと言い出しづらいという方もいらっしゃいます。より具体的なケースとしては、最終面接の段階で企業側から「入社してくれるということでOKだよね?」という意志確認があり、「あなたが入社してくれるという事が確認できたら、その段階でオファーレター(採用通知書)を作成、発行します」と言われてしまっているケースです。もちろん企業側もあなたも本音で話し合うべき場面なので、思うことはしっかりと伝えてしまって構いませんが、仮に口頭で入社を承諾し、オファーレター(採用通知書)をもらった後であっても、辞退する、断ることは当然できます。企業側もこれまでに入社辞退となってしまった経験もあるでしょうし、人事担当者もオファーレターの持つ意味合いについては理解しているはずです。

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