地元へUターンしたい。でも、こんなに給与差があるなんての物語
都市圏から自分の生まれ育った地元へのUターン転職、または別の地域へのIターン転職を希望する転職希望者の方も多くいます。しかし、これらを希望する方の多くが悩むのが「給与格差」の問題。都市圏からUターン、Iターン転職に踏み切れていない転職希望者の実像をご紹介します。
地元の優良企業から内定はもらったものの・・・Uターンに踏み切れない
大学を出てずっと東京で働いてきたけれど、やはり生まれ育った地方へUターンしたいと思っている。とはいえ今は家族もいることだし、地元の優良企業で落ち着いて、長期安定的に仕事人生を全うしていきたい。そんな気持ちの転職希望者の方も実は結構多くいらっしゃいます。そして実際に転職活動を行うと、東京でバリバリ働いてきた人を採用したいという地元企業も結構あったりするもので、無事に内定まではもらえたというケースも結構あったりします。
しかし、せっかく地元企業から内定を得たものの、入社をためらってしまう人もまたいます。これらの理由の多くは「企業自体の安定性の心配」や「現職と転職先における給与差の問題」だったりします。地方に行けばいくほど、東京ほど大企業はありません。むしろ規模が小さな企業がほとんどでしょう。その時に、長期安定的に働いていけるだろうか?という心配が頭をよぎったりします。また、現職で得ている給与と内定を得た地元企業から提示された給与の金額差に驚き、Uターン転職をためらう方もいます。
Uターンするなら、地元の物価水準、暮らしに必要なお金を調べておくこと
内定を出した側の地元企業の人事担当者は言います。「東京とは生活に必要なお金の額が違う」「例えば家賃や食費、子育てにかかる費用なども違う」「当社の社員たちはこの給与体系の中で生活しているんです」。なぜ東京からのUターンを目指す転職希望者と、地元企業の間では、このようなギャップが生まれるのでしょうか?答えは地方の企業は地方に本社を置き、その地方での暮らしに根ざした給与体系、給与水準を設定しているからです。これはその企業の取引先や顧客の基盤も地方にあるのであれば尚更です。ビジネスをしてお金を頂くのも地方の取引先や顧客、頂いたお金はその地方に住む社員たちに給与として支払う。まさに地元の水準に合わせた取引活動の結果になります。
上記のような場合、転職希望者側から交渉をしたとしても、提示給与のアップを望めるケースは多くありません。企業側の考えからすると、東京からUターンした人材だけに、特別な給与額を支払うわけにはいきません。このようなギャップが東京からのUターン転職を阻む要因の1つにもなっているのが実情です。そのため、Uターンを考えているビジネスパーソンの方は、事前にしっかりと地元企業の給与のこと、暮らしに必要なお金のこと、物価水準のことなどを調べておく必要があります。また、最後には自分自身に対する決意も必要になります。今の給与水準を維持しながら東京で暮らし続けるという選択をするか、リセットとして再始動するという選択をするか、自分の心の声をしっかりと聞いてから、転職を決断すべきだと思います。
確かに物価をはじめ、暮らしにかかるお金は安く済むようになるんです
最後に地方の物価水準や暮らしに必要なお金について。当然具体的な地方によって差はあるものの、住居に関する費用や駐車場などに関する費用は東京と比較して大幅に安くなります(例:半分になるなど)。また食費についても大幅に安くなります。また、子供の教育にかかる費用も安くなることが多いです。こちらの理由は地方に行けば東京ほど私学の学校が少なかったり、塾関連の費用も安かったりするからです。もう1点、自治体の方針によっては医療に関する費用も安くなる場合があります。そしてこれらに加えて、東京では手に入りにくかった「住みやすさ」や「人とのつながり」、「美しい自然」の姿があるわけです。地元自治体の情報や地元の友人の暮らしの声などをきちんと集めて、しっかりとUターン転職の是非を判断して頂ければと思います。
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