テレビ業界の仕事は華やかに見えるけれど、楽ではないよというお話
テレビは人々に、楽しみ・笑顔・喜び・感動・知識・情報などを与える素晴らしいアイテム。幼い頃からテレビに親しみ、いつかは自分もテレビに関わる仕事がしたい!と思った人も多いのではないでしょうか?しかし、一見華やかに見えるテレビ業界も、その裏側は決して楽なものではありません。もしテレビ業界で働きたい!と本気で考えるなら、それなりの覚悟も必要です。そこで今回はテレビ局で実際に働いた経験がある筆者が、業界を目指したい人のためにちょっとしたアドバイスをお送りします。
忙しいのは当たり前。仕事漬けの日々を覚悟せよ
テレビ業界は、とにかく忙しいのが当たり前です。特にキー局の番組制作に関わっている人たちは、週に1~2日しか帰宅出来ない・床で仮眠・食事はロケ弁・残業代なしなど、常に過酷な勤務状況で働いています。テレビ業界(特に制作側)への転職を考えているのなら、当分の間は「仕事漬けの日々」を覚悟しておいた方が良いでしょう。正直、仕事もプライベートもとことん充実させようなどと、淡い期待を抱くだけ無駄です。テレビ制作の現場は、経験と実績が重視される世界ですから、当分の間は自分の時間や身体を仕事に捧げる位の覚悟は持つべきです。
テレビ業界も広い。希望職種によってもいろいろ
テレビ業界への転職を目指す場合、最初から希望職種を明確にしておく必要があります。ここでは具体的に2つのケースでご説明します。
【1】テレビ業界に入りたいけれど、番組制作にはこだわりのない人
「テレビ局=番組制作」のイメージが強いと思いますが、一般企業と同じように、総務・経理・営業・編成など様々な部署があって成り立っています。番組制作に対して特段のこだわりがない方は、テレビ局のどこかの部署で働く転職をお薦めします(もちろん中途採用の採用競争倍率が高い可能性は十分にありますが)。
【2】番組制作にこだわって仕事がしたい人
テレビ局に転職しても、番組制作に関われるという保証はありません。もしカメラマン・ディレクター・音声などの専門職を希望する場合は、テレビ局ではなく制作会社などに転職した方が、実際に番組制作の現場で働ける可能性は高まります。漠然と「テレビ業界に転職したい」と思っていても、なかなか前に進めないですし、番組制作に関わりたいかどうかで、転職活動の方向性も変わってくるので、早いうちに自分の考えや希望を明確にしておくことも大切です。
人とはちょっと違うセンスを身に付ける努力をしておこう
テレビが面白いのは、日常生活では起こりえないような出来事が、その画面の中で起きているからです。テレビ業界への転職を目指すなら、人とはちょっと違うセンスや感覚を身に付ける努力をしましょう。なぜなら営業職としてテレビ局に転職した場合でも、組織内の人事異動で制作部に配属される可能性もゼロではないからです。「今、世の中では何が流行っているんだろう?」「こんな企画は面白い」など、飽くなき好奇心、探究心、流行を察知するスキルを身につける努力をしましょう。
そしてやっぱり、テレビを愛する気持ちも大切
上記はどの項目もそれぞれに大切なのですが、それ以前にまず大切なのは「テレビを愛する気持ち」。テレビに対する熱い想いがなければ、厳しい転職戦線、過酷な労働環境、番組作りの現場を乗り切ることは出来ません。正直、テレビ業界に転職するのは簡単なことではないと思います。しかしながら、諦める必要も全くありません!実情をしっかりと理解した上で、アクションをしてみるのが最優先。これから業界で活躍していきたい!と思っている人は、前向きな気持ちで是非頑張ってくださいね。
(寄稿:ゆりぽんさん)
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