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一般事務、営業事務、秘書の求人は需要と供給がミスマッチ

昔からずっと希望者の多い仕事といえば「一般事務職」「営業事務職」「秘書」。転職支援会社や人材派遣会社などへもこの2つの仕事を求めて登録するという人も多い。今回は「一般事務職」「営業事務職」「秘書」の就業希望(需要)に対する供給の動向について解説していきたいと思います。

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一般事務職、営業事務職、秘書の仕事は供給(募集求人)が不足


かつての時代はどこの企業でも、電話の取次ぎや来客受付、簡単な文書作成や複製、スケジュール管理などを行ってくれる一般事務職、営業事務職(庶務なども含む)の人がいるものでした。そしてこれらの仕事に従事する人たちの多くは、一定年数ごとに結婚や出産などの事情から退職を選択するケースが多く、欠員が出ては採用で補充を行うというのが一般的でした。また、秘書の仕事に関しても、企業内の部署付きという担当もあれば、役員付きという担当もあったものでした。


しかし、上記に挙げたような仕事内容の供給(募集求人)は多くはないのが現状です。特に正社員という雇用形態での募集求人はさらに少なくなっています。これらの仕事内容は、企業の中で不要になったという訳ではなく、これらの仕事内容だけを行う人材の募集という意味では少なくなっています。この10年、20年の間に企業経営の合理化が進み、パソコンやWebの活用、人材派遣サービスの活用なども進んできています。つまりかつて一般事務職、営業事務職、秘書などが担っていた仕事内容をパソコンやWebが代替手段として担い始めていたり、人材派遣会社が担い始めているからです。


ひたすら募集求人を探すか?もう一歩進んだスキルを身につけるか?


世の中で一般的に言う一般事務職、営業事務職の仕事は、就業者が自身の勤務時間を管理しやすかったり、直接売上を求められる仕事内容ではなかったり、極端に高度な専門知識を求められるものではなかったりするため、就業者側(働く側)には比較的都合がよく、恒常的に需要の高い仕事です。そのため供給(募集求人)に対して多くの応募が発生し、内定を獲得するための競争倍率も高くなっています。


ではどうすれば良いのでしょうか?その答えは2つだと思います。1つ目は自身の希望する仕事の内容、勤務条件などは変更せずに、ひたすら自分の希望に合う募集求人を探す。そのために様々な転職・求人情報サイト、転職支援に関連するサービス、知人の紹介などをフルに活用し、情報収集力を高めて意中の募集求人に出会える確率を高める。しかし、この場合は自分が実際に勤務できる地域の範囲が限られていたり、その地域の中で希望に合う求人を見つけるということになってしまうので、いつかは見つけられるとは思いますが、どのくらいの期間、時間で見つかるのかがわからない、不確実というネックがあります。


2つ目は当初の希望する仕事内容や勤務条件を少し変更して、自分自身の対応範囲を広げて募集求人を探すということです。つまりプラスアルファの仕事を受け入れる前提で募集求人を探したり、プラスアルファの仕事ができるスキルを身につけていくということになります。具体的には一般事務、営業事務だけでなく経理事務や人事アシスタント、コールセンターのコール対応に係るようなスキルを身につけたり、それらを証明できる資格試験をクリアしたり、仕事内容は変えずに派遣社員や契約社員の雇用形態の募集求人も受け入れて探してみたりというようなことになります。


企業の募集求人というのは、例えとしては抵抗があるかもしれませんが、世の中の消費者の財布の紐ともある意味似ていて、普通というだけではなかなか内定を獲得しづらくなっています。今回は敢えて厳しい内容で解説させて頂いていますが、長期的に安定した仕事のある生活を築いていくためにもぜひ、プラスアルファの自身の価値づくりに取り組むことをお薦めしたいと思います。


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