ある企業からのオファーに返信→あり得ない回答だったお話
転職サイト経由で届いたある企業からのオファー(スカウト)メール。返信をしてみたら、意味がわからず、あり得ない回答だったというお話。筆者にはこんな経験がありますが、皆さんも転職活動の際には注意するようにしましょうね。
今や当たり前になった、転職サイトのオファーというシステム
転職活動に欠かせないツールといえば転職サイト。そして昨今の転職サイトで非常によく利用されているのが、オファー(スカウト)メールが届くというシステム。自分のこれまでのプロフィールや職務経歴、スキルを登録しておくと、それに興味を持った企業から直接、オファー(スカウト)のメールが届くというアレです。このオファーのシステム、うまく利用すれば、効率的に転職活動が行えるので便利ですよね。たぶん、このシステムで企業からオファーを受けた経験のある人も多いと思います。
ある企業が、転職サイトの登録者向けにアンケート調査を行ったところ、企業からオファーメールが届いた経験のある人は、全体の約80%にものぼり、届いた回数は1~5回だという結果があったとも、個人的には耳にしました。そしてオファー(スカウト)メールを受け取った人のうち、約90%の人がその内容を確認しているそうです。さすが、企業から直接オファー(スカウト)が届くと、どんな企業なのだろうと内容が気になるのでしょうね。
しかし、企業からオファー(スカウト)を受けた人のほとんどは、職種や業種、雇用条件などが、自分の希望に合致している場合だけ返信をする傾向だそう。まあ、イメージとあまりにも合致しなかったら、返信をためらう気持ちになるのも分かりますよね。企業側も転職者側も、相手の希望イメージや置かれている状況を鑑みてからオファーを出さないと、良い返事はもらえないということですね。
あるIT企業から、転職サイト経由でオファーが届いた時の話
転職サイトに一応登録している筆者も、とあるIT企業からオファー(スカウト)メールが届いた経験があります。ちなみにその時のオファーメールの内容は以下の通りでした(一部分は省略しています)。
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はじめまして。
株式会社XXXXXXで、人事・採用を担当しているXXXXと申します。
この度、あなた様のキャリアを拝見し、「特別に」、「面接オファー(面接保証)」のメールを
お送りさせていただきました。
お手数をお掛けいたしますが、ぜひ最後までお読み頂き、応募のご検討をお願いいたします。
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「面接保証」という文言もあったので返信してみたら、はっ??
面接保証のオファーということだったので、とりあえず、書類選考にあたる部分は、通過する(した)という事なんだろうと思い、その企業の仕事が私の希望する職種や業種、雇用条件とも合致していたため、このオファーメールに返信してみました。が、しかし、後日その企業から改めて返信のあった内容は以下のようなものでした。
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XXXXXX様
この度は弊社にご応募いただきありがとうございました。
さて、お送りいただいたレジュメをもとに、 社内で再度慎重に検討いたしましたが、 誠に残念ながら貴意に沿えない結果となりました。
今回は思いがけず沢山の方からご応募をいただき、弊社といたしましても大変苦慮した上での決定であることを申し添えます。こちらからスカウトをお送りしたにも関わらず、このような結果になってしまい、申し訳ございません。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
末筆になりますが、今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
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意味がわからず、再度返信してみたら・・・
当初、「面接保証」という内容のオファーメールを頂いたはずなのですが、返信をしてみたら書類選考でアウト?あれ、何かの間違えかな?と最初は思い、その企業に改めて返信をしてみたところ、また後日になって、以下のようなメールが届きました。
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XXXXXX様
大変申し訳御座いません。
スカウトの段階では、面談予定にてお送りさせて頂きました。
しかしながら、予想を上回る応募数となってしまった為、再度厳正なる選考をさせて頂いた次第で御座います。
お気持ちは大変心苦しいかと思いますが、弊社としても大変苦慮した上での決定との事、虚偽の文面を記載したつもりは御座いません。
何卒ご了承頂きたく思います。
下記にスカウト文面にて、補足として文面が至らなかった事に関しましては、ご意見として厳粛に受け止め、改善させて頂きます。
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私の問い合わせについて、正直に内情を答えてくれた姿勢にはまあ好感が持てるものの、面接保証のオファーで、やっぱり面接をしてくれないこともあるというのに正直驚きです・・・。転職活動をしていると、こんな残念な企業もあったりするのですね・・・。
今回のまとめ
転職サイトにプロフィールや職務経歴、希望条件などを登録しておくと、企業からのオファーを待つ事ができるこの仕組み。うまく使うと効率的に転職活動ができるため便利ではあるものの、中にはしっかりしていない企業もあるので注意は必要。オファーの内容をそのまま鵜呑みにするのではなく、こちらも企業側に見られているのだから、対してこちら側もしっかりとその企業の考え方や対応を見極める姿勢が大切ですね。転職活動とは、良い企業との出会いを求める機会でもあります。待遇条件などだけに流されることなく、まずは信頼関係が築ける企業、相手であるかを大切にしましょう。
(寄稿者:ハンターさん)
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