元人材屋が教える、世間に出回らない面接合格のポイント
元人材ビジネス業界出身者が教える企業面接合格のポイント。世間に出回っている、簡単に実践できない面接必勝法やマニュアル本に安易に流される転職者に警鐘を鳴らすとともに、もっと基本的且つ効果の高い、面接合格のためのポイントを伝授していく持論コラム編です。
ネットや書籍、テレビの番組など、様々な媒体で「転職や就職の面接で、有効な立ち振る舞い方」「面接での模範的な解答方法・プレゼン方法」などが紹介されています。これらで紹介されている内容は確かに吟味されていて、その場では「なるほど、早速取り入れてみよう!」と思えるものも多い反面、いざ実際、面接の現場へと行くと「緊張して全然実践ができなかった!」という声が多いのもまた事実。
掲載、紹介されている情報の質は良いものの、「実践の容易性」という面では疑問符が付くハウツーやテクニック情報が多いのも現状なのです。そこで今回は、元人材ビジネス屋の筆者が、昨今の「情報頭でっかち」な状況に一言申し上げながら、より簡易な方法で実践できる、尚且つ面接でしっかりと点数を稼ぐ事ができるポイントについてご紹介していきたいと思います。
面接では「歩き方」と「座り方」に注意せよ!
企業の人事担当者(面接官)は「人を見る目のプロフェッショナル」です。様々な角度からあなたの人となりを分析して点数付けを行っています。その中で、結構なウエイトを占めるのが、意外にも「歩き方」と「座り方」に関する事柄です。
「そんな所を見てるの?経歴とか能力が一番なんじゃないの?」と訝しがる方が多いかもしれませんが、曲者の面接官だと、意外とそういう所を見ていますよ。歩き方を観察する為に、入口のドアから不自然に離れた場所に椅子を置いて、面接者の歩き方を詳密に分析して点数付けをしようとする会社、実は結構あるんです。
筆者が知っているだけでも結構な数の企業で実践されていた方法なので、実数はもっと多いと思われます。歩き方、そして座り方には、その人の自信の度合い、人となりが良く現れると言われています。
もし自信がなかったり、オドオドしていたりすると、それは歩き方に如実に現れます。
また、椅子に腰掛ける際も自信の度合い、真に身に付いたマナーというものは如実に現れてきます。
そう言われてみれば、入口のドアから不自然に離れた場所に椅子が置かれていたりする面接のシチュエーション、出会った事ある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
こういった時は普段から胸を張り、背筋を伸ばして堂々と歩き、スマートに「スッ」と椅子に腰かける仕草を意識的に行うようにしてみましょう。肝心な面接の出足で面接官の心証を悪くしてしまっては、合格できる面接も合格できなくなってしまいます。意識しておけば、普段の生活の中でも簡単に訓練できるテクニックなので、ぜひとも覚えておいてもらいたいと思います。
伝えたいことを1分間でまとめる訓練を行うべし!
歩き方、座り方と並んで重要なのが「言いたいことを1分でまとめる」ということ。筆者も登録して転職相談に来られた転職希望者の方のキャリアカウンセリングを何度も行いましたが「とにかく話の長い人が多いです!」。華麗な経歴、素晴らしいスキルがあったとしても、説明が長過ぎると全てが色あせて聞こえるようになってしまいます。
逆に、大した経歴、キャリアを持っていなくても、ポイントを押さえて1分程度でわかりやすく説明してくれると、「この人、仕事ができるな~」と思えるようになるから不思議。企業の人事担当者、特に大企業になればなるほど、年間何百人もの人材の面接をこなしています。ほとんどの場合、毎度判で押したような話ばかりを何度も何度も聞かされているのが現状なので、3分の話が10分にも20分にも感じるのが彼ら、面接官の感覚なのです。
ポイントを押さえて1分間で話の要点が伝えられるようになれば、企業の採用面接官もハッピー。それだけで面接時の加点要素は随分と大きくなります。
ちなみに1分間トークを文字数にすると、大体450文字前後
上記には説明するスピードなどの個人差はあるものの、大体その位の文字数です。原稿用紙にビッシリと書いて1枚強くらいですから、字数にすると結構な量になります。面接の準備段階では、想定質問に対して、450字程度を意識して回答をまとめておくようにすると、実際の面接時にもスマートに回答ができるようになると思います。
徹底的に訓練したい方は、時間を計って450字程度を1分間で読む訓練をしておくと、比較的短期でこの感覚が掴めるようになります(アナウンサーも行っている訓練法です)。貧弱な経歴の方、何とも頼りないスキルの方が一発逆転を図るには、この方法が結構最適だったりします。
最後にまとめ
今回紹介させて頂いたような「歩き方」「座り方」、そして「1分間トーク」を訓練して、その上で自分に合いそうな面接テクニックを1つずつ吸収し、身に付けていくようにされるのが良いと思います。つい、あれもこれも雑多に学びがちな面接テクニックですが、根幹となるテクニックを先に身に付け、その上で応用できるテクニックを上塗りしていく。そんな進め方が第一志望の企業面接を突破する一番の近道になるのです。
(寄稿:yuuさんより)
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