【リストラされてからでは遅い!】突然やってくる転職Xデーに備えておく3つの基本対策
この10年、20年の間に不況が原因で倒産する企業は多数ありました。つい数年前のリーマンショックの出来事を覚えているビジネスパーソンの方も多いことと思います。自分が働いている企業が業績不振に見舞われる、リストラ発表、退職勧奨などなどの理由で、退職を余儀なくされ、失意の中で転職活動に臨む人がたくさんいるのもまた事実。備えあれば憂いなしとも言いますが、人間万が一の事態に備えておくことが何よりも大事。そこで今回は、ある日突然やってくる転職Xデーのために、行っておくべき3つの基本対策を紹介しておきたいと思います。
突然迫ってくる転職Xデーに備えて。3つの基本対策で心の安心を得ておく
転職を迫られるのは決まって突然のこと。その事態に陥ってから動き出したとしても、頭の中は混乱し、冷静な判断ができない場合もあります。万が一のリストラ、転職Xデーに備えておくためには、常日頃からちょっとした意識付け、確認を行っておく事がとても大切。まずは「自分自身のキャリアを定点観測する」という視点から、以下のような方法から始めてください。
【対策1】書いて纏めて、自身の強みと弱み、得意と不得意を明確にしておく
会社の業績が悪化してリストラを迫られる事態になると、次の転職先を求めて活動を始めなくてはなりません。その時に採用企業からまず問われるのは「あなたは何ができるのか?」という点。転職した経験がない人であれば、即答するのは難しい質問かもしれません。そしてこんな時によくありがちな回答としては、「私は営業職でした」「管理職をしていました」などというもので大手企業出身の中高年の人に多くみられる傾向です。もちろん、採用企業を説得するだけのアピールにはなりませんし全くもって不十分です。
もっと具体的に、相手にわかりやすく、メリットを提供できる形で回答できるようにしておかなければなりません。そしてそのためには「自分自身の強みと弱み、得意と不得意」をきちんと自分で知っておく、見極めておく事が重要なポイントになります。そしてそれらを整理し、自分自身できちんと理解しておく、人にきちんと伝えられるようにしておくために何をしたら良いのか?その答えはズバリ「職務経歴書を書いてみる」というものになります。
職務経歴書は転職活動の際に必要なものであるのはもちろんですが、自分自身で自分のキャリアを整理し、把握するためのものでもあります。自分自身がきちんと整理、わかっていなければ当然人にわかりやすく伝えることなどできません。どうせ訓練をするなら実戦形式でということで、「職務経歴書」を書いてみることを強くお勧めします。きっと初めて書く方は思い通りにうまく書けない、自分って何ができたんだっけ?と素朴な疑問にたくさん当たるはずです。そこまでは難しいと思う人であれば、まずは箇条書き程度で構いません、自分の経験、実績、強みと弱み、得意と不得意を書き出してみて、その結果を俯瞰してみてください。これだけでも随分と自己理解が進んでいきます。
【対策2】人に聞いて、自分の客観的評価を把握する、市場価値を知っておく
自分自身が働く業界、職種、担当している仕事に関する客観的な評価、市場価値を知っておくことも非常に大切。要は今の会社が無くなったとしても、「つぶしが利くのか?」ということです。自分で自分を評価すると過剰評価や過小評価になってしまう可能性があるので、望ましいのは自分とは異なる第3者に客観的評価をしてもらうことです。身近な所から順に言えば家族、同僚、友人、知人、転職エージェントのキャリアコンサルタントなどに率直な意見と市場価値に関する評価を求めます。他社へ転職できるほどのスキル、実力はあるのか?そもそも企業からの引き合いは見込めるのか?仮に転職するとしたら給料は上がりそうか、下がりそうか?などなど、自分としては受け入れがたい、聞きたくもない意見も出てくるかもしれませんが、まずは素直に知ることから、備えと対策は始まるのです。
【対策3】転職サイトの匿名スカウトサービスをバロメーターとして使う
近年、多くの転職サイトで用意されている「スカウトサービス」を知っていますか?転職活動を行っている人が、自分自身のプロフィールやキャリアをサイト上で登録しておき、採用企業からの引き合い、スカウトメールが届くのを待つ仕組みのアレです。自分で求人情報に応募するタイプの仕組みとは別の、いわゆる「待ち型」の仕組みの転職活動法として、利用している人も随分と多くなっています。この転職サイトのスカウトサービスをいわば、自分自身の市場価値や引き合いの有無を知るための方法として使ってしまおうという訳です。
ここでは具体的な利用方法については割愛しますが、概ね10分~15分程度で無料会員登録ができ、匿名のプロフィールで利用する事ができてしまうものなので、万が一のXデーに備えた心の安心を手に入れるための時間投資としてはとてもリーズナブルなもの。面倒くさがらず、そして臆せずに試してみることを強くお勧めします。そして、匿名のスカウトサービスを利用して採用企業からのスカウトメールがたくさん届くようであれば、引き合いは見込める。全く届かなかった・・・という場合はキャリアの赤信号状態。どうやったら企業からの引き合いが作れるのか?ということを意識しつつ、目の前にある仕事で懸命に成果を挙げ、1つずつ実績を積んでいくしかありません。
「この年になってリストラされるなんて考えてもみなかった」という中高年の方々の声は本当に切実で悲哀に溢れています。大手電機メーカーが大リストラを行った時や、リーマンショックがやってきた時などに痛みを受けた人はたくさんいるのです。リストラというキーワードに敏感であったり、危機感、恐ろしさを感じる人であればあるほど、その時にやっていける自信がなかったりするものです。余裕のあるうちに一日一步ずつでも構いません、心の安心、ビジネス人生の安心を手に入れておくための「行動」を始めておきましょう。
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