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企業の本音が見えてくる、求人票の見方、読み解き方

転職を考えた時、まずはと思って何気なく見てしまうのが求人情報。どんな企業が採用募集を行っているのか?だったり、どんな人材を募集しているのか?だったりが気になるところ。そしてなんとなく良さ気な企業が見つかったとしたら、今度は自分自身がその募集の要件に合っていそうか?という点も気になってくると思います。そこで今回は求人票の見方、読み解き方と題して、求人票を読み解くコツ、そこから見えてくる可能性について、具体的に挙げていきたいと思います。

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まずは募集の背景をチェックしよう


募集している企業の概要情報であったり、募集している職種、具体的な仕事内容などに興味を感じたら、まずは「募集の背景」に当たる部分をよく読むのが大切。最近の主な転職サイトでは、募集の背景に関する記述も多く見られますので、ぜひチェックしてください。ちなみにここで読み解きたいのは以下のようなポイントです。


欠員の補充採用か?新規採用(増員)か?


もし欠員補充と見受けられる内容であった場合は、採用人数が1名もしくは若干名(少数)である可能性も高くなります。また、企業側としては急ぎの採用であったり、時期を決めての採用である可能性も考えられます。こういった場合は、求人情報をブックマークして応募を検討、保留している間に、求人情報がクローズしてしまう可能性もあるので注意した方が良いでしょう。


もし新規採用(増員)と見受けられる内容であった場合は、既存事業の好調や、事業部内の社員年齢帯のバランスを取る事が目的と思われる増員なのか?または何か別の新規事業を立ち上げる目的での採用なのか?あたりはチェックしておきたいところです。こういった背景が感じられる場合は特定の若手ゾーンの人材を本音のところは採用したかったり、一定の経験者に事業を任せていきたいというニーズを持っている可能性もあるでしょう。


応募要件から見えてくる企業の採用の本音


求人票の中にある「応募要件」に当たる項目は、あなたと企業を結びつける上で非常に重要です。そこに記述されている内容と、あなたのスキルや経験内容が近ければ近いほど、一般的には内定可能性も高まる事になりますし、一方で、遠ければ遠いほど不採用の可能性も高まる事になります。ここでは具体的に以下のような記述例に関してポイントを挙げてみたいと思います。


例① :○○○○や△△△△に関する経験が3年程度以上の方
→具体的な経験年数まで言及しており、業界や職種の経験者を本音のところ求めたい
→経験者優先の傾向がもちろん高く、企業としては妥協してまで採用しない可能性もある
→企業によってはまずこのような形で募集をかけ、応募少数ならば要件を変更する時も


例② :業界未経験も可(または歓迎という文言の時も)
→業界経験があれば嬉しいものの、そんなに採用が簡単でもないので未経験も受け付けます
→裏を返すと、経験者の応募があれば優先度は高く、なければ未経験者の中から採用の検討も
→未経験歓迎=未経験者の中から必ず採用しますという意味とは異なるので注意が必要


例③ :英語でのコミュニケーション力のある方(目安TOEIC650点以上)
→企業は多くの場合、読解力と会話力、専門用語力などを分けて考えている
→面接時に読解力、会話力、専門用語に対応可能かなどは聞かれる可能性が高い
→TOEICテストの経験だけなのであれば、会話力は弱いだろうと考える企業も


例④ :法人営業の経験をお持ちの方
→企業側としては、個人向け営業や量販店向け営業と法人営業は分けて考える
→歴史の長い業界や老舗企業等になればなるほど、近しいスタイルを求める傾向
→もし法人営業経験者の応募が多い場合、次に営業実績や管理経験などでも比較


例⑤ :ポテンシャルを重視して採用選考を行います
→ぴったり当てはまる方は少ないとは思うので、素養=ポテンシャルを見ます
→指示待ち型でなくセルフスターター、組織での協調性などが焦点になる事も
→企業側の本音としては、長い目で育てるならば若手を採用したいと考える事も


例⑥ :勤務地は東京23区を予定
→当面はこの勤務地の予定だが、企業なので転勤可能性はわかっておいて欲しい
→特に全国展開する大手企業や営業関連職などの場合は面接で確認を受ける事も
→勤務地希望が狭すぎたり、転勤不可の場合、大手になればなるほど本音は厳しい


採用に対する意欲も見えてくる。その他にはこんな点も


インターネットの転職サイトで求人情報を検索していると、転職サイトのトップページに「おすすめ求人」のようなコーナーがあったり、求人情報の検索結果一覧のページの中でも、表示順位が上の方に頻繁に出てくる求人情報があったりもします。また、求人情報の掲載写真の点数が多かったり、先輩インタビューの記事が合わせて掲載されているなどのケースもあります。

こういった場合は、企業側が基本となる掲載料金だけでなく、プラスアルファの料金を支払っておすすめのコーナーに掲載してもらったり、検索結果一覧ページの上位に出てくるようにしてもらっているという事もあります。こういった企業は、何らかの事情で採用を急いでいたり、ある程度大きな人数規模の採用を目指していたりする事もあります。つまり積極的に採用活動を知らしめて、少しでも多くの転職者に応募してほしいと考えている可能性も高いという訳です。

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