大阪府が誇る伝統産業・伝統工芸まとめ【シリーズ日本産業の源流】
今日の日本のビジネスの礎を築いた、産業の源流と歴史を知るシリーズ。今回は大阪府にスポットを当て、大阪が誇る伝統産業・伝統工芸に関する情報をWebアンケートでリサーチしてみました。今回はみんなが寄せてくれた知識や声をまとめてピックアップ、ご紹介していきたいと思います。(調査月:2015年6月:総回答者200名)
堺打刃物(さかいうちはもの)
"堺市には江戸時代から「堺打刃物」と呼ばれる、出刃包丁などの刃物生産の伝統産業があります。堺の刃物はその品質の良さから、「堺極」の刻印付きで全国へ出荷され、長く愛用されてきました。現在でも、江戸時代から変わらない完全分業制の製造工程で、刺身包丁、薄刃包丁、出刃包丁、文化包丁、はさみなどが作り出されています。"
"堺打刃物のルーツは、戦国時代の鉄砲鍛治の技術があったこの地域に、16世紀の天正年間にタバコの葉を切り刻むタバコ包丁が堺で作られるようになったことがきっかけだそうです。このタバコ包丁がこれまで使われていた輸入品の包丁よりも品質が良かったため、江戸幕府から専売品として「堺極」の刻印を打たれ、全国各地に販売され広まったのだそうです。現在も世界中で使われる堺の刃物は、日本人だけでなく海外の有名レストランのシェフたちも愛用しています。"
堺の線香(せんこう)
"大阪の堺と言えば線香です。歴史は15世紀のアジアとの貿易で、線香の香料となる白檀や沈香が輸入されており、そのおかげでお香の調合方法がたくさん研究されました。その後16世紀の後半に、中国から現在の線香の形となる棒状の線香の製法が伝わりました。堺周辺にはお寺や寺院がたくさんあり、その環境も影響し、線香の発展が急速に進んだと思われます。現在は機械化されて大量生産が可能ですが、高級線香となると、熟練した職人の手作りとなるそうです。"
大阪金剛簾(こんごうすだれ)
"大阪金剛簾は1655年頃、新堂村(現在の富田林市)の人々が農作業の傍らに、竹細工を作ったのが始まりと伝えられています。これは上質な真竹がたくさん生えていた、金剛山の麓に近かったからだそうです。そんな背景から新堂村は竹簾の産地となっていき、1960年頃には全国規模の簾の生産量を誇るまでになりました。大阪金剛簾は室内に入る光や風の量を簡単に調整できる点が大きな魅力であり、天然の素材を生かした品を感じさせる簾は、日本独特の涼を体感させてくれるものです。"
大阪欄間彫刻(らんまちょうこく)
"もともとはお寺などの採光の為に作られ、後に一般家屋にも使用されるようになったと聞いたことがあります。木目を活かし、一枚板から作り上げられる欄間の美しさは見るたびに目が奪われます。最近ではマンションが増え、寺社へ行った時か、田舎の家屋にお邪魔した時くらいしか目にする機会もなく、こんな素晴らしい伝統文化があるのにもったいない気がします。一枚の板から両面を彫り上げる技術は受け継いでいくべき大阪の伝統産業だと思っていますし、今一度改めて自然の木から創りだされた美と芸術、そして職人技を見直し、絶やす事無く受け継がれていく事を切に願います。欄間は飾り以前に風通し、採光の為の用途があるので現代に即した形でマンションにもぜひ取り入れて頂きたいと思います。"
"欄間は奈良時代から寺社建築の採光を目的に作られたものです。もともとは京都が産地の主流でしたが、欄間が一般の住居に普及したことで、木材取引が多く行われている大阪に伝播、定着したものと考えられています。大阪欄間にはいくつかの種類があります。屋久杉の木目を生かし、近江八景等を立体的に彫り出した「彫刻欄間」、桐の肌と透かし模様が調和した「透かし彫欄間」、「筬欄間」、「組子欄間」など、そのどれもが本来の換気機能だけでなく、日本家屋にふさわしい美しさを表現する工芸品です。"
東大阪の螺子(ねじ)製作
"近代の伝統産業ですが、過去は東大阪市の螺子といえば皆が知る産業でした。今は住宅環境も変わり、世代交代(跡継ぎがいない)などの理由で廃れてきていますが、未だに東大阪に行くとドンゴロスからパンと呼ばれる、螺子(ねじ)材料の鉄の棒をガラガラっと入れる音がします。この音が何だかホッとする時もあります。こういった産業は伝統産業と言えるかわかりませんが、残しておきたい産業の一つでもあります。今では騒音問題として取り上げるメディアもあります。"
だんじり工芸
"私の地域では「だんじり工芸」と呼ばれる伝統産業があります。だんじりと言えば、岸和田のだんじり祭りが全国的に有名ですが、元来「だんじり」は、大阪の伝統ある祭りに使用される山車のことを指します。現在では祭りの際に山車を乱暴にぶつかり合ったりしていますが、だんじりの歴史は古く、江戸時代の後期には幕府が山車を造る大工職人の技術を認め、当時の幕府の建造物の施工にも携わっており、そのような大工職人が宮大工として活躍していたそうです。"
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