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転職エージェント社員は、企業の人事担当者を訪問し、どんな話をしている?

求職者の立場からすると気になるのが、企業の人事担当者と転職エージェント社員の話合いややり取り。ここでは転職エージェントの社員が企業の人事担当者を訪問した際にどんな話し合いを行なっているのか、具体例を交えながら解説していきます。

転職エージェント社員は、企業の人事担当者を訪問し、どんな話をしている?


あなたの転職活動のパートナー、サポート役、といったサービス内容を謳っている転職エージェントですが、実際のところ、企業の人事担当者と転職エージェントの間ではどんな話が行なわれているのでしょうか?ここでは具体例を交えながらご紹介していきたいと思います。


転職エージェントの社員は何をしに企業を訪れている?


転職エージェントで働く社員の基本的な仕事の1つに、求人情報(紹介・採用依頼)として取り扱う企業を直接訪問してくるといった役割があります。もちろんただなんとなく訪問してくるだけではなく、企業の人事担当者から採用に関する現状や悩み、課題などをヒアリングしたり、どういった人物像の人材の中途採用を望んでいるのか、はたまたこういった人材は採用可能性があるものなのか?など、提案や擦り合わせなどを目的に訪問しています。


さらに具体的にはどんな話が行われているのか?


企業の人事担当者と訪問する側の転職エージェント社員。訪問時の打ち合わせでは、さらに具体的には以下のような話が行われています。


中途採用活動を始めた背景、これまでの経緯と現状を確認


そもそもなぜ中途採用を行う事になったのか、欠員補充なのか新規採用(増員)なのか、そのポジションの組織における立ち位置や重要性、職場のチーム編成や仕事内容、人間関係などはどうなっているのか。また、採用活動を開始してから現在までに何名の採用ができているのか、できていないとしたら、どんなボトルネックが発生しているのかなどの話し合いが行われます。


その他にも現状はどういた採用手法(例:求人広告媒体、他の転職エージェント、自社ホームページでの公募など)を展開しているのか、各採用手法での選考活動の動き、進捗状況なども確認したりしています。


企業の持つ長所と短所、誇れる点、誇れない点をヒアリング


転職エージェントとしては、働く魅力のない企業の紹介というのはできれば避けたいもの。なぜなら求職者も敬遠するし、仮に応募したいという求職者がいたとしても、面接などのプロセスの途中で、辞退したいという申し出も多くなり、結果的に企業側の採用を支援する事も難しくなってしまうからです。


そのため、人事担当者との打ち合わせでは、率直にその企業の長所や短所、誇れる点や誇れない点、メリット、デメリットなどをヒアリング、確認していきます。またヒアリングをしつつ、アピールできる点がないかどうかを考えたり、見極めたりするのも転職エージェントの社員に求められる仕事です。


具体的な人材イメージ例を挙げながらヒアリング、擦り合わせ


企業の人事担当者から求める人物像や具体的な採用要件などをヒアリングしながら、例えばこんな人物、スキル、キャリアを辿った人材であれば、採用したいと考える可能性はあるのか?などの質問、擦り合わせを行います。そして重要なのはここで転職エージェント側のスキルや交渉力が問われる事になります。力のある転職エージェントの場合は、そういった理想ばかりの採用要件では人材の紹介・採用は難しいといった話や、求職者側でこういった短所はあるものの、一方でこういった長所を持った人材の採用も検討してもらえないのか?などの交渉を行なったりもします。


時には採用候補となっている人材に関する相談や交渉も


もし既に転職エージェント経由で特定の候補者を企業側に紹介している場合などは、その候補者の良い点をアピールしたり、企業が候補者の採用を悩んでいる場合などは、悩んでいる部分の追加ヒアリングを実施し、求職者本人の意向も踏まえた相談、擦り合わせなども行われたりします。


よくある話題としては、候補者(求職者側)を採用したいとは思っているが、どのくらいの役職やポジション、待遇条件なのか(本人の希望を叶えられない部分が出てきている)、といった内容や、当初はぜひ採用したいと思っていたものの、社内の役員等から候補者の採用を懸念する声が出てきたなどの内容です。こういった場合も転職エージェントの社員が候補者である本人の意向を踏まえて調整、交渉したり、時には企業側にアドバイスや率直なお願いをしたりといった場面も出てきたりします。


もちろん、採用決定時の成功報酬の話も行われる


そして最後にもちろん、企業と転職エージェントの間の、お金に関する話のやり取りも行われます。一般的な転職エージェントであれば、企業へ人材を紹介し、内定を経て本人が承諾、入社した時点で企業側から報酬(採用成功報酬)をもらう仕組みとなっています。その際の成功報酬の料率(入社する当人に提示した想定年収の30~35%程度)や、万が一入社した当人が、3ヶ月や6ヶ月以内などの短期間で退職してしまった場合、得た報酬を企業側に返金するかどうかやその料率の話し合いなども行われています。


転職エージェントにはヒアリング力、見極め力、交渉力が求められる


その他にも必要に応じて、転職エージェントの社員は企業の人事担当者と打ち合わせを行います。そして転職する側(求職者)の視点から見た場合の転職エージェント選びで大切なのは、企業に関する生情報を豊富に持っているかどうか、率直に企業のメリット、デメリットを教えてもらえるかどうか、必要に応じてうまく調整や交渉などの場面で力を発揮してくれるかどうか、こういった点が転職エージェントの信頼度を測るポイントにもなります。きちんとヒアリング力がある、見極め力がある、交渉力がある転職エージェントであれば、あなたの転職活動も随分とスムーズに進めやすくなるはずです。

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