ハローワークで仕事が見つからない!と思った時にやるべき、対策すべき事7選
地元のハローワークに足を運んで求人情報をチェックしてみたものの、正直全く思うような仕事が見つからない。一体どうすればいいんだろう?今回はそんな状況に陥った方のために、改めてやるべきこと、具体的な対策法やチャンスを作るための手間のかけ方などを詳しくご紹介。これらの対策をしっかりと行うだけでも、新たな仕事に出会える可能性は上がるはずです。
ハローワークで失業保険の受給を受けつつ、職業相談の窓口を利用してみたり、設置されているパソコン検索で様々な求人情報を検索してみたものの、なかなか思うような仕事が見つからない。ハローワークに通う人の中にはこういった点に不満を感じる人も結構多くいます。
ハローワークには自分が住む地域周辺の求人情報が多く集まっている反面、事務職として働ける求人が少ない、介護の仕事や看護師の募集ばかり、もしくは工場勤務の求人ばかりが集まっているなどの声も多く聞こえてきます。また、ハローワークに集まっている求人募集の多くは地元の中小企業、もしくは家族経営に近いような零細企業などもあり、職場環境の事や給与の安さなどを不安視する声も多くあります。
しかし、そんな現状に不満を抱いてみても、残念ながら具体的な仕事探しにつながる訳ではありません。ハローワークに集まっている求人情報はいわば、その地域の産業構造や地域経済を如実に表したもの。もしその範囲内で良い仕事がみつからないと思った時は、ハローワークに集まる以外の求人情報を自分自身で探し出すしかありません。
そもそも、仕事探しや転職活動において最も大切なのは「情報収集力」です。よい求人が出てくる時期などのタイミング、自分のこれまでの経験やスキル、今後の働き方などの希望条件によっても仕事のみつかりやすさは大きく変わりますが、自分の希望条件を緩める、変えるという点以外は、ほとんどコントロールする事ができない、不可抗力であるのが現実だからです。
「情報収集力」をしっかりと高めておく事は、結果を左右する重要な要素になります。ここではハローワークで思うような仕事が見つからないと思った時に、最低限やっておいた方がいい作業を具体的に挙げて、解説していきたいと思います。
1.求人サイトをきちんとフル活用!新着求人メール、こだわり条件メールなどの設定は必須
※写真はリクナビNEXTのマイページ、メールマガジンの配信設定画面例
自宅で少し求人サイトの情報も眺めてみたけれど、あまりよい情報が載っていなかった。なんとなくそれだけで作業を終えてしまっていませんか?一般的な求人サイトに掲載される求人広告の多くには掲載期間(応募受付期間)が設けられていて、求人サイトを頻繁にチェックしていなければ、情報自体を見逃してしまっている可能性もあります。
とはいっても、日々朝から晩まで求人サイトをチェックするのは時間的にも大きな負担になります。実際のところ、仕事を探す人の多くが情報の入り口として活用しているのが、サイトから届く「新着求人メール」や、設定したこだわり条件などに合致した情報を送ってくれる「条件設定メール」です。求人サイトを運営している会社は皆、こういった求人情報メールを多く配信していますが、その理由はこういったメールからのアクセスが未だに非常に多いためでもあります。
利用する際はまず、新着求人情報のメールを設定して届く情報量の多さ、少なさ、頻度などの様子を見た上で、必要に応じてこだわり条件などのメール設定を利用するようにしましょう。利用するサイトできちんとこの設定を行っておくだけでも、情報を見逃してしまう可能性を減らす事ができます。これは実際にやってみるとわかりますが、自分で情報を探しに行くのは面倒でも、自分宛に届いたメールにはある程度目を通すようになるはずです。
2.スカウト・オファーの仕組みがチャンスを作る場合もあり!一手間だけで可能性はグンと上がる
※写真はリクナビNEXTのスカウト・オファーページ例
近年の求人サイトの中には、「スカウトメール」「オファーメール」といった仕組みを積極的にPRしているサイトもあります。これは自分の職歴や希望条件などをサイト登録時に入力し、匿名という形で企業の人事担当者や転職先探しを支援してくれる人材紹介会社に公開しておくと、企業から直接アプローチのメールが届いたり、人材紹介会社から合格可能性のある案件などを紹介してもらえる仕組みです。
今ではこういったスカウト、オファーの仕組みを利用して採用活動を行う企業も非常に多くなっていて、求人広告を掲載しての募集は行っていないものの、実はスカウト、オファーの方で人材の募集を行っているという企業も一昔前より随分と多くなっています。例えば定期的に3,000件超の新着求人情報が集まっているリクナビNEXTでも、求人広告としては出ていない企業のスカウトが多く、1ヶ月に600万通規模のスカウトメールのやりとりが活発に行われています。
3.自分の属性や経験、希望条件に合ったサイト、総合サイトや専門サイトをきちんと使い分ける
※写真は総合サイトと専門サイトの例。これらを並行して活用していく必要あり
また、仕事探しを行う上では、自分の年齢帯や住む地域はもちろん、働いてきた業界や職種、希望条件に合うサイトをしっかりと活用するのが必須です。そして利用している求人サイトが1つ、2つだけという場合は、もっと網を広げて考えなければいけません。例えば正社員としての転職を目指す人の場合、平均して3つ以上のサイトを並行して活用しているというのはごく普通です。ある調査では一人あたり平均で3.5サイト前後を利用しているとも言われています。
実は求人サイトに掲載されている情報はどこでも同じではありません。企業の人事担当者もお金をかけて求人広告を掲載するため、日々どのサイトに求人広告を掲載するのが良いかを考えています。例えばリクナビNEXTには先月掲載したから、今月はdodaまたは@type辺りに掲載してみようといった事もあります。また、事務職であれば女性専門の求人サイト「女の転職@type」に掲載してみようといったような事もあります。もしくは特定の地域だけで募集をかける場合は、地元地域の情報に強いサイトに求人広告を掲載しようといった事もあります。
最近では女性のための専門求人サイトや地域に強い求人サイト、特定の業界や職種に強いといったサイトも増えてきているため、リクナビNEXTのような総合的に多数の求人広告が集まり、スカウトが活発に行われるサイトに加え、特定の専門性に軸足を置いたサイトなどにも登録を行い、並行して情報をチェックしていくのがとても大切です。
4.積んできた経験を活かして正社員転職する場合は、転職エージェントの利用も視野に入れる
※写真は正社員転職支援の大手、パソナキャリアのサイト例
もし特定の業界や職種で培った経験やスキルがあり、今後も経験を活かして正社員として働きたいという希望を持っている方の場合は、転職エージェント(転職支援会社)の利用も考えた方が良いです。転職エージェントは人材派遣会社と異なり、正社員、契約社員の求人情報のみを取り扱っています。人材の募集を行っている企業の中には、敢えて求人広告、ハローワークなどでの募集は行わず、よい人がいれば転職エージェントを通じて採用するというスタンスを取っている企業もあります。
ただし、転職エージェントの場合、まだ社会に出てからの職歴がない若年層(20代前半など)、そして50歳以降などのシニア層向けの求人情報の取り扱いは少ない傾向にあります。誰でも無料でサイト登録はできるものの、状況によっては求人情報の紹介が少ないという可能性もあるため注意しておきましょう。
5.ハローワークも求人サイトも転職エージェントもダメ!という場合は派遣の働き方も視野に入れる
※写真は人材派遣会社大手、テンプスタッフのサイト例
できれば正社員の仕事を見つけたいものの、ハローワーク経由でも活動がうまくいかなかったし、様々な求人サイト経由で応募してもダメだった。そして転職エージェントからの紹介もない。このままだと失業保険の受給期間も終わってしまうし、生活面にも支障が出てくる。もしそんな状況に置かれている場合は、人材派遣会社に登録して仕事を探す事も考えなければなりません。派遣の仕事は契約期間が定まっているため不安定というイメージが強いかもしれませんが、派遣という働き方で生活をつなぎながら、最終的に良い会社を見つけるという活動の方法も状況によっては必要です。
派遣の場合、事務・アシスタント関連職、営業関連職や販売関連職、その他技術関連職などの場合は、テンプスタッフやパソナ、リクルートスタッフィングなどの総合大手と呼ばれる人材派遣会社に登録してみるのがまずは良いと思います。大手派遣会社の場合は社会保険、健康診断や有給休暇、その他福利厚生の面がしっかりと整っているため、あまりに規模が小さな下請け系の業務がメインの派遣会社よりも、きちんとした職場、環境の中で継続性を持って働く事ができます。
6.どうしてもうまくいかない!という時は、自分の認識や活動の仕方にズレがないか再考する
※写真は自己分析の診断が手軽に行える転職力診断テストのサイト例
ハローワークはもちろん、様々なサイトや転職支援のサービスを利用してもうまくいかない。本当にこの先どうしたものかと悩む場合は、改めてこれまでの自分の活動を振り返り、得意な事とそうでない事、強みや弱みなどを冷静に再考してみる時間も必要です。いわゆる「自己分析」を行ってみる事で、自分ができる事と応募先の選び方などに大きなズレや乖離がないか、強みを活かす事ができているか、しっかりと見つめ直してみる事も大切です。
近年、一部の求人サイトでは自己分析に役立つ診断系のサービスも用意されていて、Webで登録して設問に回答していけばすぐに診断結果を表示してくれるものもあります。しかも数年前よりは診断サービスの質も上がっていて、ある程度説得力のある診断結果、アドバイスが手軽に得られるようになっています。例えば大手転職サイトの@typeが提供している「転職力診断テスト」は、およそ13万人分のデータを活用し、強みや弱みの傾向や、それらに見合う求人情報例なども教えてくれるサービスとなっていて、こういった無料サービスで自分自身の客観的評価のヒントを得るのも有効です。
7.背に腹は代えられないという状況ならば、知人の紹介や縁故採用に頼るのも時には必要
最後にどうやってもうまくいかない、もう背に腹は代えられない状況になってきているという場合は、経験がないなどの理由で避けていた仕事を拒まず、果敢にチャレンジしてみるか、周囲の知人を頼って仕事を紹介してもらうといった現実的な行動も必要です。特にそもそもの仕事が少ない地方の場合、縁故採用で仕事をみつけるというケースは未だに珍しくありません。
もちろん、人の紹介で仕事に就くと、後々辞めづらいなどの思いもあるかもしれませんが、背に腹は代えられない状況まできてしまっているのであれば、使えるコネは使うしかありません。逆に縁故採用を前向きに捉えた結果、そんなに悪くない職場、仕事だったという可能性もあったりします。自分が今持っている選択肢と生活余力を振り返り、決めるべきタイミングならばどれかの選択肢を選ぶようにしなければなりません。
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