人事担当のアラサー女子が語る面接での不採用エピソード
こんにちは。筆者は人事担当歴3年のアラサー女子です。今までに300人以上の就職・転職の面接を担当させて頂きました。そんな経験から今回は「こんな人が不採用になった」というエピソードをいくつかご紹介していきたいと思います。
御社を志望した理由は「ビビビッと来たからです!」
都内有名私立大学4年生の男性を、面接した時のエピソード。見た目は爽やかイケメン、ハキハキと自己PRをこなすので、募集していた営業職にはぴったりなのではないか?と最初はとても好印象でした。このまま順調に一次面接が進んでいくのかと思いきや・・・大どんでん返し!「弊社を志望した理由は何ですか?」と彼に聞いたところ、すぐに「ビビビッと来たからです!」と満面の笑顔で答えるではありませんか。
某大物女性歌手が結婚会見の際に「ビビビと来ちゃいました」という、ビビビ婚を思い出させる彼のフレーズ。確かに直感は大事ですが、ビビビというカタカナ三文字で、面接官に志望理由が届くわけでもなく・・・。他の候補者と比較検討の上、残念ながら不採用でございました。
大学時代にサークル立ち上げに奮闘しました。大学は4年留年しました。
公務員試験に落ちて、この度改めて正社員を目指して就職活動をしている、29歳男性を面接した時のエピソードです。「大学時代は、何を頑張っていましたか?」との私の問いかけに、「大学時代はサークルを立ち上げて、リーダーとして頑張っていました」と意気揚々と答えた彼。リーダー素質がある人は、会社にとってプラスになるだろうと思いながら、彼の履歴書を見直していると・・・驚きの事実が。何と大学を4年留年していたのです。
サークルを立ち上げたことで、大学の授業がないがしろになって1年留年してしまったと言うのなら、目をつぶります。けれども、4年間も留年したとなると、金銭的な事情や病気などの原因以外で、何か本人に意志がないか、中途半端にしていた可能性も否定できません。他の候補者と比較検討の上、残念ながら不採用でございました。
元営業マンの転職希望者・・・蚊の鳴くような声で全く聞こえない!
「製薬会社で・・・3年間営業マンを・・・」と蚊の鳴くような声で自己紹介を始めた33歳男性との面接エピソードです。正直、声が小さくて何を喋っているのか全く分からない・・・。こんなに声が小さくて、本当に営業マンをしてきたのか驚いてしまうくらいでした。何を言っているのかさっぱり聞き取れないので、彼が一言喋るたびに「え?」「もう1度お願いします」「はい、何でしょう?」のオンパレード。結局まともに面接を進めることも出来ず、他の候補者と比較検討の上、残念ながら不採用でございました。
【珍エピソード】長所は、野菜が食べられるところです。
都内有名私立女子大学に通う女性を、面接した時の珍エピソード。自己PRや志望動機、履歴書の経歴について一通り聞き終わったら、そこからは面接官のセンスと力量でさまざまな質問をぶつけていきます。そこで筆者が「あなたの長所を教えて下さい」と質問してみました。そうすると「長所は野菜が食べられるところです!」と彼女から驚きの返答が。ニコニコ笑顔で面接を続けた彼女の鈍感力にあっぱれな面もありますが、残念ながら不採用になりました。
面接官は見ています!カバンの中身がグチャグチャな女子も不採用
容姿端麗、才色兼備な元社長秘書の女性と、二次面接でお会いした際のエピソード。面接の最中もハキハキした応対で好感度は抜群、このまま最終面接まで進んでもらおうと思っていた時のことでした。イスの脇に置いてある彼女のカバンに目を奪われた私・・・なぜなら、カバンの中身が最強に汚かったのです・・・。タバコやティッシュ、食べかけのパンなどが無造作に詰め込まれている姿を見て、ドン引き・・・。どんなに外見を取り繕っても、人間どこかしらに本性は出るもの。それを見抜くのも面接官のお仕事ですから、就職希望者の皆さんは十分に気をつけて下さいね。アラサー女子面接官の目は、特に厳しいですよ。
今回は「こんな人もいるのかぁ・・・」という変わった面接でのエピソードをご紹介していきました。100人くらいを面接していると、大抵5~10人は変わった素質をお持ちです。これから面接を控えている人は、自分が「不採用マーク」を貼られないように、面接対策を万全にしましょう!
(寄稿者:ゆりぽんさん)
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